2011年10月23日日曜日

日韓通貨スワップ協定にみえる危うさ

今月の12日、何をトチ狂ったか日韓通貨スワップ協定の限度額を現在のおよそ5倍まで拡大しました。
twitter上ではあたかもこの額の資金を韓国に丸々わたすような誤解があり、かなりいろいろなtweetが飛び交いました。実際には、韓国が取引に外貨通貨を必要とするにもかかわらずすぐに準備できない場合、日本にウォン預入れることで、日本円やドルを受け取れます。
で、 なぜか「冷静に火消しをする」連中は、曰く「お金の融通額を拡大しただけで、あげるわけではない」「返せない場合も棒引きになるわけではない」「韓国経済 がクラッシュする方が大変だ」「欧州がギリシャで大変なので、日本しか資金融通できない」などなどフザケた擁護をしています。
「通常」の通貨スワップ協定ならばそれも正しいのです。
例えば会社に例えると、黒字経営なのに手持ちの運用資金がクラッシュするために倒産、なんてことがしばしば起こります。要は自分の借金はすぐに支払わないといけないのに、売掛金の回収が何ヶ月も先になるので不渡りが出てしまうのです。
いま話題の松下でも創業期に同じような事が起こりました。で、銀行に資金融資を依頼に行ったら、その時の担当者は帳簿を仔細に調査して、次のように言ったそうです。
「う ちからわざわざ金利のついた金を借りなくてもよろしい。かわりに毎日、仕事が終わったら従業員全員で売掛金を回収に回りなさい。それで十分です」と。なん とまぁ、今と違ってキッチリした調査能力と社会に対する責任感をお持ちだったようで。で、結果、松下は倒産する事なく今の姿を残しているわけです。
話がそれました。
つまり、国家でも貿易の際に同じことが起こるのです。このとき短期的に資金を融通してもらう仕組みが通貨スワップ協定です。何だ、なにも危ない事はないじゃない、と思うのは早いわけで…
まず、韓国の外貨準備高3000億ドル・・・本当ならこんな協定なんぞいらないわけです。すなわち、こんなお金本当はなくて支払いが滞りそう(すな わちクラッシュしそう)なので慌てて協定を結んだ(結ばせた)、と見るべきです。つまり、韓国がクラッシュすると進出している外資系企業は大損をするの で、彼らとしては時間を稼ぐとともに資金を可能な限り引き出して損失を押さえたい。さりとて自分たち(西欧諸国)がIMF経由で融通していたのでは自分の お金を付け替えるだけなので意味がない。そこで、日本に通貨スワップ協定の形で資金を融通させ、外貨を引き出して損失を最小限に抑える。丸損なのは日本の み、というわけです。
なので、日本としてはこんな協定結んではいけなかった。だいたい危ない資金を融通できる程に日本の財務状況って良かったですか? G20で毎度のよ うに「おまえは自分の借金なんとかしろよ」って爪弾きにされてるんですよ? 韓国がデフォルトになると日本も大変?韓国は大事な黒字貿易先? 一時的には 損失は出るでしょう。けれども貿易は何も1国だけを相手にしているわけではないのです。韓国相手に取引している産業は韓国がデフォルトを起こせばその他の 国に移ります。そこと取引すればよろしい。
最後に「国際的な信用を失うのでデフォルトの可能性は限りなく低い」なんてことを言っている方がいますが・・・リーマンショックの引き金を引いた事で既に信用なんぞありません。だからこそ外貨準備に手間取っている、ということをお忘れなく。

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